フォニックスって聞いたことあるけど、なんだろう?
英語経験者のおやごさんやおうち英語をやってみようと思っている方は、一度は「フォニックス」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
とはいえど、フォニックスっていったい何だろう?という方のために、この記事ではフォニックスとは何かについて説明します。
またフォニックスは幼児期に始めるとメリットがたくさんあります。
幼児期にフォニックスを学ぶメリットについても紹介しますね。
- フォニックスとは何か?
- フォニックスを幼児期に学ぶメリットとは?
- 幼児さん向け おすすめフォニックス習得教材
この記事を読むことで、お子さんに早めにフォニックスのルールを教えてあげたいと思ってもらえると思います。
ぜひ最後までご覧くださいね。
- 4歳と1歳の母
- 4歳の娘はオンライン英会話1年目
- 自分自身は年中から高校まで英会話経験あり
- オーストラリア留学経験あり
- 自分は英会話でバイリンガルになれなかったため、自身の経験を活かしながら英語教育本を10冊以上読んで、幼児期に最適な英語学習方法を研究。
フォニックス(phonics)とは?
フォニック(phonics)とは、音と文字を紐づけた発音と読み書きのルールのことを言います。
なぜフォニックスの学習が必須なのか。
それは英語はアルファベットとそのアルファベットの出す音が一致していないからです。
英語を読むための一般的な規則性であるフォニックスと例外的なつづりをする単語(サイトワードと呼ばれています)を覚えることで、英語の読み書きができるようになります。
英語の読み書きができることで、自分で本が読めるようになり、インプット量が爆発的に増加。
インプットした言葉を使って、話したり書いたりすることで、アウトプットの力も付きます。
これを繰り返していくことで、英語の4技能と言われている「聞く」「読む」「書く」「話す」力が身に付き、自由に英語が使えるようになるといわれています。
とはいえど、具体的にフォニックスってどんなルールがあるの?
ここまで読んで、フォニックスを教えてあげたいと思った方はこのように思いますよね。
フォニックスには「44種類の音」と「120通りのつづりのパターン」があります。
かなり膨大ですよね。
具体的には次の通り。
- アルファベットの26文字それぞれの音
- 短母音ワードファミリー(at,opなど)
- 長母音ワードファミリー(ain,allなど)
- ブレンズ(ld, ntなど)
- ダイグラフ(ch, shなど)
- 二重母音(oy, oiなど)
- rのついた母音(ar, erなど)
- 特殊なつづり(aw, allなど)
種類もかなりあり、それぞれの項目にもたくさんのつづりがあります。
幼児期に始めるのは難しすぎるのでは?
確かに、量が多いので大変かもしれません。
でも幼児期に始めるからこそのメリットがあります。
次にそのメリットを紹介しますね。
幼児期にフォニックスの学習を始めるメリットとは?
フォニックスは若干難しい。
それでも幼児期だからこそ、フォニックスの学習をするメリットがあります。
私が考えるメリットはこれです。
- 音を聞き分け、習得することが上手
- 海外の優良な教材が幼児期向け
- 早い時期から自分で英語を読むことができるようになる
- 簡単に失われない英語が身につく
一つずつ紹介していきますね。
音を聞き分ける、習得することが上手
幼児期の英語学習のメリットは、なんといっても「音」に関する能力の高さです。
聴覚化学を専門とするパトリシア・クールによる赤ちゃんの脳波を対象にした研究では、以下のことが言われています。
- 12か月までの赤ちゃんは、どの言語のどの音でも聞き分けることができる
- 1歳を過ぎると、徐々に母語の音を理解することに集中し始める
- さまざまな音を聞き分けるために備わっている能力が7歳から低下
- 9歳で音を聞き分ける能力を失う
- 大人は母語を介した音の解釈しかできないため、発音に影響する
つまり幼児期に正しい音とつづりをセットで覚えてしまうことで、大きくなって自分で本を読むようになっても、正しい音で読むことができる。
また、小学校3年生から始めるのは手遅れだということも言っています。
幼児期に頑張ったからこそ習得できる能力です。
これこそが幼児期に始める最大のメリット。
幼児期に始めないともったいないですよね。
海外の優良な教材が幼児期向け
英語圏の国の子供たちも読み書きのためにフォニックスを習います。
年齢でいうと4歳から5歳のこどもたち。
英語圏の子供たちも今ではフォニックスをYouTubeの動画やアプリやインターネットサイトのゲームなどを使って習得しています。
日本にいる私たちも、このような英語圏の子供たちが見ている動画やアプリを使うことができます。
実際に親がすべて教えるのはかなり難しいので、このような教材はかなりオススメです。
ここで、幼児期にフォニックスを始めるメリットが出てきます。
それは海外の優良な教材はフォニックスを習い始める現地の4歳や5歳が楽しめる教材ばかりだという点。
つまり幼児期に始めることで教材の対象年齢がマッチし、自然に楽しく学習できることができることが大きなメリットです。
実際にうちの4歳の娘は海外で作られたYouTubeを楽しく見ながらフォニックスを覚えることができています。
小学生だったら、もしかしたら動画の内容が退屈だったかもしれないとも思います。
自分の子供にハマる教材を探すことができるのが、幼児期に始めるメリットですね。
早い時期から自分で英語の本を読むことができる
フォニックスのルールを少し覚えるだけで、自分で本を読むことができるようになります。
「えっ?もう読めるようになるの?!」と思う方もいるのでは。
というのも、英語圏の子供たちもフォニックスを習いながら、本を読む練習をしています。
その練習用の本から徐々に自分で読めるようになっていきますよ。
本自体は1ページに1行、だいたい8ページぐらいの短い本で、ストレス少なく挑戦することができます。
たとえば、Khan Academy Kidsという無料アプリ内に収録されている本の1ページがこれ。
アルファベットの読み方と「ot」「at」の読み方を覚えていたら、自分で読めてしまいますよ!
そして自分で読めたとき、子供はすっごく自信たっぷりの顔を見せてくれて、次々に挑戦しようとしてくれます。
その姿を見ると、親の方がうれしくなってしまいますよね。
さらに読むことが習慣になると、一気に英語のインプット量が増えます。
インプット量が増えることで、ますます英語力が伸びる。
この習慣を少しでも早くつけることで、中学生になるころには自分の考えを英語で表現できるレベルになるのも夢ではないですよ。
簡単に失われない英語が身につく
こんな話があります。
帰国子女の子でも、日本に戻ってきた後も英語を覚えている子と忘れちゃう子がいるみたいですよ。
その違いが、「英語の読み書きができたかどうか」。
つまり「フォニックスを覚えてから帰国したかどうか」ということです。
本が読めることで、日本に来てからもひとりでも英語のインプットができ、英語力がますます向上していきます。
一方で本が読めないと、帰国後に英語のインプット量が圧倒的に減ってしまい、話せていたはずの英語をあっという間に忘れてしまうそうです。
同じことが日本にいても言えると思いませんか?
時間がある幼児期にお父さんやお母さんと一緒に英語をがんばっても、小学校に上がってから英語の時間が取れなくなり、徐々に英語に割くことができる時間が減っていくかもしれません。
その時にもしフォニックスをすでに習得していて、自分で毎日10分でも英語の本を読んでくれるようになっていたら。
小学生になっても、本からたくさんの言葉を覚えて、どんどん英語力が向上していきますよね。
一方でもし英語読むことができなかったら。。。。
結果は目に見えていますよね。
やりたいこと、やらないといけないことが増えてくる小学生になる前に、英語の基礎力をつけてしまう。
親と一緒の時間がとれる幼児期のメリットだとおもいますよ。
幼児向けフォニックスの教え方とは
それで、実際にどうやってフォニックスを教えたらいい?
さっそくフォニックスを覚えてほしいと思っても、どうやって教えたらいいかわからないですよね。
そこで、私たち親子が取り入れてうまくいった方法を紹介します。
具体的にはこれです。
- YouTube
- ワークブック
- オンライン英会話
それぞれのオススメの教材を紹介していきますね。
フォニックスにおすすめのYouTube
YouTubeにはフォニックスを教えてくれる動画がたくさんあります。
基本的には「phonics」で検索してヒットした動画の中から、お子さんが好きそうな動画を選べばいいと思います。
とはいえど、どれがいいかわからない
という方のために、うちの娘が実際に見て役に立ったと思う動画を紹介します。
アルファベットの音を覚えるのにおすすめの動画
cocomelonのABC phonics song
うちの娘はこの歌だけで、AからZまでの音を覚えてくれました。
絵もかわいいですよね。
ABCの歌以外にも、聞き流しとしてもおすすめのチャンネルです。
ワードファミリーなどの応用編
Litte FOXというチャンネルがすごくおすすめです。
見ていただくとわかると思いますが、アルファベットと音をしっかり関連付けて教えてくれます。
たとえば「at」の場合。
「a」の音「t」の音を確認したあと「at」の音を教えてくれて、
そのあと、「at」が使われている単語の発音の練習へと続きます。
一緒に発音しているうちに、何度も「at」が出てくるので、動画を見ているうちに子供は覚えてしまう。
さらに最後には「at」がつく単語がたくさん使われている絵本に続きます。
ここでは一緒に読む練習ができるように、動画内でサポートがついているので、お子さんと一緒に読む練習をすると効果倍増!
「at」のようなワードファミリーだけでなく、ブレンズなど広く網羅してくれているので、ひと通りこのチャンネルでフォニックスを勉強することができます。
無料でここまでできるのは、かなりすごいと感動しました。
フォニックスにおすすめのワークブック
もし書くことが好きなお子さんでしたら、ワークブックもおすすめです。
実際に書きながら覚えていくので、間違えておぼえる可能性も低いと思います。
ワークブックの場合もアマゾンなどで「phonics」と検索したら色々でてきます。
わたしがオススメするとしたら、海外のワークブックがいいかなと思います。
日本のものでもいいですが、小学生3-4年生向けに作られているのかなと思うものが多く、漢字があったりなど幼児さんには難しそうに感じました。
一方で海外製の初級版を選べば4歳や5歳向けに作られているので、ワークの中で塗り絵があったりお絵描きがあったり、〇で囲むなどの簡単なクイズがあったりと、幼児さんにささる内容になっていることが多いと思います。
わたしたちは公文のテキストを選びました。
これは英語圏で売られているワークなので、本屋さんの公文のワークのコーナーには売っていません。
Amazonに在庫があるケースが多いです。
はじめてフォニックスをやる子は、このReadingのGrade1から始めるのがおすすめです。
フォニックスのルールを教えてくれます。
最初はこのレベルからスタート
このワークブックの後半では、このぐらいの文章が読めるようになります。
途中途中で復習のページもあるので、少しずつ無理なく進めることができるかなと思います。
フォニックスにおすすめのオンライン英会話
オンライン英会話でもフォニックスを教えてくれます。
教室よりもオンラインがいいと思う理由は、カリキュラムを自分のこどもに合わせてくれるから。
レッスンの中にフォニックスを取り入れてくれるところもあれば、フォニックスだけを教えてもらうことも可能。
YouTubeもワークブックもいいのですが、親がずっと教えてあげたり、ずっと一緒に動画を見てあげるのは時間的にも体力的にもキツイですよね。
教室では高額になってしまうマンツーマンレッスンで、私たち親の代わりに発音が上手な先生にこどもに合わせたレッスンをしてもらうのも一つの手です。
オンライン英会話はフォニックスやリーディングに力を入れている教室もあります。
また値段も1レッスン500円程度で受けれる教室もあるので、お財布にもやさしい。
私のおすすめの教室は5つ。
よかったら参考にしてくださいね。
まとめ
この記事ではフォニックスとは何かと、フォニックスを幼児期に学ぶメリットについてお伝えしました。
少し難しく感じてしまうフォニックスですが、動画や教材や英会話など使えるアイテムを色々と使って、ぜひお子さんと楽しく習得してみてください。
フォニックスを習得してリーディングができるようになると、こどもの英語力は絶対に伸びます。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
コメント